ローヤルゼリーの歴史
ローヤルゼリーの歴史は大変古く、紀元前321年頃から知られており、古代ピラミットの壁画などにもミツバチとの関わりが描かれています。文献として初めて歴史に登場するのは、古代ローマのアリストテレス(B.C.384~B.C.322)の時代。彼は哲学者として様々な著書を残しましたが、そのひとつ『動物誌』の中には、「濃厚な蜂蜜に似た淡黄色の柔らかいもの」との記述があり、それは紛れもないローヤルゼリーのことに違いありません。ハチミツとは色も味覚も異なるクリーム状の液体の中に浮かぶミツバチの幼虫が、やがて女王バチへと成長することを知った彼は、ローヤルゼリーが女王バチを生み出す“魔法の鍵”だと理解するに至ったといいます。今から2000年以上も前の話です。
近代におけるローヤルゼリーの発見は18世紀で、19世紀になるとローヤルゼリー製品が世に出て、「奇跡の霊薬」「不思議な薬」「魔法の液」と言われブームとなりました。その後1954年 ローマ法王ピオ12世が危篤に陥り、ローヤルゼリーで奇跡的に健康を取り戻した事によって世界養蜂家会議の席で体験発表をされ話題となりました。 そのニュースは世界的な報道となり、次いでドイツでも製剤が作られるようになり、やがて世界的に普及していきます。さらに旧ソ連では、100歳以上の長寿者の大半が養蜂家であることが発表され、その普及に拍車がかかったと言われてます。こうして不思議な効力を持つとされるローヤルゼリーは、世界の注目を集めるようになりました。 日本では1959年に週刊朝日が『不老長寿の新薬現る?』と題した記事を載せ、国内に大きな波紋を投げかけました。その後多くの方々に愛用されています。